【許認可コラム】宅建業免許の電子申請(eMLIT)が始動!準備するものと「紙申請」との比較

こんにちは!八王子の行政書士、吉村です。

今回は実務に直結するお話。東京都知事免許の宅建業免許において、昨年から本格的に導入された電子申請システム「eMLIT(イーエムリット)」について解説します。国交省主導で進むこのシステム、果たして「買い」なのか「待ち」なのか?現場目線で紐解きます。


1.「eMLIT」で何ができるようになる?

これまで新宿の都庁まで足を運んでいた手続きの多くが、PCの前で完結するようになりました。対象となるのは主に以下の手続きです。

  • 宅地建物取引業者免許の新規申請・更新申請
  • 商号、役員、専任の取引士などの変更届出
  • 免許証の再交付申請など

24時間365日(メンテナンス時を除く)送信可能なのが最大のメリットです。


宅建業電子申請のイメージ 行政書士吉村法務事務所

2.電子申請に「必要なもの」リスト

「よし、明日から電子でやろう!」と思っても、事前準備に少し時間がかかります。以下の2点は必須です。

  1. GビズIDプライムアカウント:法人の実印相当の権限を持つIDです。取得に数日〜1週間程度かかります。
  2. 電子署名(マイナンバーカード等):代表者本人の電子署名が必要です。これがないと、最終的な「送信」ができません。

その他、添付書類(身分証明書や登記簿など)をスキャンしてPDF化する作業も必要になります。


3.ぶっちゃけ「紙の申請」のほうが早いかも?

ここが今回のコラムのキモです。デジタル化=爆速、と思われがちですが、都庁の現場を知る身としては、現時点では「紙のほうが確実で早い場面もある」と感じています。

【紙申請(対面)の強み】
都庁の窓口では、その場で担当者が中身をチェックしてくれます。「この表現だと通りませんよ」「この資料が足りません」といったやり取りが、その場で10分で終わります。不備があればその場で訂正してしまえば、あとは申請手数料を支払って申請完了!となることが多いです。

【電子申請の弱み】
送信してから数日後に「補正依頼」がメールで届き、そこからまた修正して再送信……というキャッチボールが発生します。補正が完了し、申請手数料を電子納付してからも数日かかったりします。不慣れなうちは、この往復だけで1週間近くロスしてしまうことも珍しくありません。


まとめ:状況に応じた「使い分け」が正解です

「シンプルな更新申請」や「既にGビズIDを使いこなしている会社様」なら、電子申請の恩恵は大きいです。一方で、「複雑な役員変更がある」「急ぎで免許を取得したい」「許可期限までそれほど時間が無い!」といった場合など、今でも紙で持ち込むほうが結果的にスムーズなケースが多々あります。

当事務所では、お客様の状況に合わせて「電子でスマートにやるか」「紙で確実に都庁へ乗り込むか」、最適なルートをご提案します。面倒なシステム操作や都庁への往復、すべて行政書士吉村にお任せください!

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